ドラマ

氷壁 第五回まで

見ごたえはあるんだが評価の難しいドラマ。突出した魅力が無いのとドラマを構成する要素(脚本・演出・役者(演技))それぞれに若干の弱みが見られるのがその原因だろう。

アンフェア 第六回まで

やっぱり佐藤嗣麻子さんの脚本は相性が悪い。特に第四回の一件落着前後の周辺人物の描き方が無駄な感じが多すぎて視聴者への誠意が感じられなかった。これが『アンフェア』ということなんだろうか?。 第二の事件も見え見えな感じを漂わせつつ登場人物のいら…

白夜行 第六回まで

第五回は恋に破れた雪穂が躊躇する亮司をうまく使い腹いせをするが、亮司はそんな雪穂との心の距離を感じてしまうというお話。そして第六回はこれまで亮司を苦しめてきた松浦が消え、そのことをきっかけに雪穂と亮司の心の結びつきが強固になるというお話。 …

白夜行 第四回

戸籍を消し、本格的に『雪穂のために』悪の道を歩み始める亮司。大学に入学し、社交ダンスを始め、目の前に現れた御曹司に対する恋心に戸惑う雪穂。それを知った亮司は自分の境遇と比べ雪穂をなじるが、雪穂もどうしたらいいのかわからないことを知り、結ば…

神はサイコロを振らない 第三回

ヤス子が半ば強引に対策室に復帰して各家族の問題解決に本腰を入れ始めるなか、ほぼ確定した402便の乗客が再び消えてしまうことをどう扱うかでいろいろな思いが行き交う回。 水橋文美江さんの世界観かもしれませんが、『物事を一方向から見ること』を慎重に…

氷壁 第三回まで

これも見てたんだった。しかも結構好き。NHKらしい贅沢なキャストとふんだんなロケ。特に第二回までの山のシーンは見ごたえありました。唯一気になるのは脚本が前川洋一さんなこと。この人は『高原へいらっしゃい』のリメークで非常に気になる現代への置…

神はサイコロを振らない 第二回

ようやくお話が転がり始めた感じ。細かいくすぐりも適度に効いていて、非常にいい感じです。なんだけど、なぜか手放しでほめられない。というか、感想が具体的にかけない。もう少しまじめに見るよう心がけます。

白夜行 第三回

せりふが聞き取りにくい。HDDにとってるから気軽に聞きなおせるけどテンションがあがったときの皆さんのせりふが非常にわかりづらい。礼拝堂の雪穂のシャウトなんてどう聞き取ったらいいのやら。 しかし、あれだけ器物損壊して顔も見られて、指紋もバッチ…

神はサイコロを振らない 第一回

タイムスリップといういたずらで、10年の時を挟んだ人同士はいったいどう向き合えるのか?がテーマだと思われる今季最大の期待作。第一回は片や10年ぶり、片やついさっき振りになる再会の始まりと思惑のすれ違いの一端を示す回。 10年前の8月というと…

時効警察 第一回

ようやくさっきビデオで見た。きわめてマンガ的というかコント的。ベタなおかしみで引っ張りつつも芯を外していない感じが好感持てました。癖のあるレギュラー陣とまともなゲスト、そして脚本・演出がうまくかみ合わないと空回りしそうな危うさはありますが、…

その他のドラマ雑感

あまりまじめに感想書けるほど見てないのでインプレッションのみ。 アンフェア 心配だった脚本が悪いほうに転んでいるような気がする。不必要な伏線を張りすぎじゃなかろうか。連続ドラマとしては、久々の本格ミステリーをスピーディかつスリリングな展開で…

白夜行 第二回

第一回のクォリティをどこまで維持できるか心配だったけど杞憂だったようだ。 まず、主役二人の役作りに拍手。特に山田君演ずる亮司が雪穂と二人になるととたんに七年前の亮司に戻ってしまうところがぞくっとくるほど素晴らしかったです。はるかちゃんの雪穂…

白夜行 第一回

今期『神はサイコロを振らない』に次いで期待の一作。セカチューにつづいて山田孝之&綾瀬はるかをオフィスクレッシェンドが手がけるTBSドラマということで、いやでも百恵&友和&大映をイメージさせます。 初回は現代の二人を見せた上で、二人の出会いと…

アンフェア 第一回

原作の秦建日子さんのミステリーというと一昨年の『共犯者』が思い出されて、あまりいい印象がありません。しっとり系ドラマ(『ラストプレゼント』とか『87%』とか)は割と好きです。脚本の佐藤嗣麻子さんはこれまた昨年の『僕の成功の秘密』が私の中で…

古畑任三郎ファイナル 第三夜「ラストダンス」

三谷幸喜が確か朝日夕刊の連載でこのドラマに触れたとき「テレビでしか出来ないトリック」と書いてあった記憶があります。犯人役が脚本家なので、古畑自体をその脚本家が書いていたなんていうメタフィクション的な不条理劇として仕立ててくるかなぁと思った…

古畑任三郎ファイナル 第二夜「フェアな殺人者」

この回はイチローが出るってだけで視聴率が約束されるわけですが、逆に変なもの創れないというプレッシャーも強かったんじゃないでしょうか。イチローは「普段からイチロー演じてるんだから演じなれてるのよ」(by妻)という意見もありかなと思うほどの好演…

古畑任三郎ファイナル 第一夜「今、蘇る死」

三谷幸喜脚本で、ほぼ唯一視聴率が取れる稀有なシリーズもこれで見納めらしい。視聴率が取れる理由としては一話完結方式の乗り降り自由な気軽さもあるんでしょうね。今回のスペシャルは各日微妙に放送時間が違う贅沢さ。正月編成だから許されることだろうけ…

今年のうちに05年を振り返ろう

昨年は年が明けてから、いまさら感のある振り返りだったので、今年の汚れ感想は今年の内にということで。 総論 一月期はそれなりに期待できるドラマも多く、楽しみにしていたら結構こけた。それで躓いたのか、04年よりもさらにテレビドラマ離れが進み、各…

野ブタ。をプロデュース 第三回、第四回

両話ともに学園のイベント(文化祭・114の日)を背景にそれぞれの変化を描いてます。 第三回は文化祭当日、修二が周りに振り回されるどたばたとその後に来る虚無感(何も無い自分)が『おもろうてやがて悲しき』感じでぐっと来ました。第四回では変わり始…

野ブタ。をプロデュース 第二回

いよいよ信子のプロデュース本番化。信子の逡巡と、最初のおしゃれ作戦が思わぬ事実のせいで崩れ去るが確実に信子は変わってきている、というお話。 あらすじを書きかけましたが、すいかのときと同じで筋を書いたところでこのドラマのよさが伝えられないと気…

今期見るもの

曜日別に 月曜日 危険なアネキ(フジ21時) いうまでも無く美咲タン目当て。コメディエンヌとしてやっていけるかどうか楽しみです。 火曜日 1リットルの涙(フジ21時) 重いんですが、テーマに惹かれて。璃子タンが出ているのもポイント。一回目は見たけど先…

野ブタ。をプロデュース 第一回

いろんなめんどくさいことを逃れるため、すべてはゲームだと割り切る桐谷と裕福な家庭に生まれ、父親からは『青春を謳歌しろ』といわれても何をやったらいいのかいまいちわからない草野が、幼児期の辛い記憶からこの世界で生きる場所がないと絶望の中生きて…

ハルとナツ 届かなかった手紙 第五回(最終回)

拓也と再会したハル。拓也はこの土地で自分の夢にチャレンジしてみたいという。そして、ハルと一緒になりたいと。ハルの父は歓喜し、快諾する。ハルもまた、拓也とともに生きる決心をするのだった。 ナツは相変わらず菓子を作り、順調だったが、大手の参入で…

ハルとナツ 届かなかった手紙 第四回

見ている間は惹きつけられるけど見終わるとそれほど印象に残らない。どういうことなんだろう。叙情的ではなく叙事的な語り口がそうさせるのかなぁ。なので感想が書きづらいんですよね。という感じで今回の流れ。 現代。再会したハルとナツはお互いに手紙を読…

ハルとナツ 届かなかった手紙 第三回

いやー、久しぶりに真剣にドラマ見てるなぁとおもいます。今回は次のような感じ。 ハル一家は山下一家とともに農園からの逃亡を実行するが、叔父夫婦は叔母の足の負傷から囮になって農園に残る。ハルの兄、実は日本に帰る希望を持ってサントスの港で働くこと…

ハルとナツ 届かなかった手紙 第二回

今回はおおむね次の通り。 ハルのもとにブラジルから手紙が届き、封も切られていない手紙を読み始める。 ナツは神戸で三日待たされ、祖母と北海道に帰るが、予想通りの酷い扱いを受ける。祖母はナツをかばい、頼まれ仕事を夜なべで行い、ナツの分の生活費に…

ハルとナツ 届かなかった手紙 第一回

NHK放送80周年記念ドラマ。『橋田壽賀子ドラマ』。渡鬼みたいなので冠は不要な気もします。第一回のあらすじは次のような感じ。 北海道の貧困窮乏から逃れ、3年の出稼ぎ感覚でブラジルに移民する一家。9歳と7歳の幼い姉妹ハルとナツもその中にいた。…

女王の教室 最終回だけ見た

最終回はすばらしい出来。最初から見とけばよかったかなぁ。しかし、最終回だけでも消化し切れていないファクター(真矢の胸の傷とか)がいくつかあって、続編狙いで残したとすればあざとさを感じます。 遊川和彦の(いつもの)残酷性が前面に押し出されて物議を…

いま、会いにゆきます 雑感

これは連ドラ向きじゃなかったよなぁ。最近TBSは通常の連ドラ向きじゃないものばかりこの枠に持ってくるような気がする。赤いシリーズをスペシャルでやるんだったらそっちを持ってくればいいのに。 最後の最後に種明かしがあって、しかもその種明かしが極…

電車男 第十一回(最終回)

結局今期全話見たのははこれだけ。しかし消去法ではなく、積極的に面白がってみることができた。エンターテインメント系のドラマとしては120点の出来。 電車とエルメスの恋という幹を大事にしながらも、陣釜&桜井という強力なキャラを創造し、育成し、その…