白夜行 第六回まで

 第五回は恋に破れた雪穂が躊躇する亮司をうまく使い腹いせをするが、亮司はそんな雪穂との心の距離を感じてしまうというお話。そして第六回はこれまで亮司を苦しめてきた松浦が消え、そのことをきっかけに雪穂と亮司の心の結びつきが強固になるというお話。

 第五回は少しだれたかなという感じでしたが、実は第六回とあわせてみるとその伏線的な役割を担っていたことがよくわかり感心しました。図書館での恋愛相談や、松浦のウザったさの上昇振りが第六回にうまくつながっていたと思います。

 第六回で外せないのは『やったのは、わたしだよ』の雪穂の一言。第一回から見てきてよかったと思える名シーンです。常に過去を振り返る亮司にとって、あのときの雪穂と変わらないものの再発見は無上の喜びでしょう。そして雪穂は将来しか見つめていないので、これからもよろしくと亮司に宣言するわけですね。こう見てくると実にあの第一回はうまく作られていたなぁと感じ入ります。視聴率が伸び悩むのは逆にそういったお話の連鎖性が邪魔をして途中参加を阻んでいるせいかもしれませんね。

 何か気づいている風で、雪穂を試しているような篠塚が妙に気になります。今後も大活躍でしょうか?。