東京湾景 第一回

 ビデオで視聴。

 韓国三世の美香が自分の日本における立場を見失いそうになって、助けを求めたら、呼応する男(和田)が現れ、その出会いに美香の母親の悲恋を重ね合わせて、運命の出会いを印象付ける回。

 自分たちで韓流ドラマと言ってるんだからこれでいいんじゃないんでしょうか。結構面白く見られました。和田が汚いとか、あれ誰、とか言う批判が多いですが、ごもっとも。何より腫れぼったい上まぶたがやな感じ。しかし、作り手からすると手垢のついてない人を使いたかったんでしょうね。後は、港湾労働をしながら書道してるイメージとなるとこの人になっちゃうかなという気もします。韓流スターが売れているのも、その背景が見えづらいという一面があるのでそこを狙ったのかもしれません。いや、それよりもフジテレビはこのドラマを韓国で放映させたいと思っているのかもしれません。韓国で外国人との恋愛を描いたドラマを制作したら必ず韓国側は美男美女で、外国人側はそうでもいない人を用意するそうです。日本で制作した日韓恋愛ドラマが受けないのはこのあたりの配慮が足りないからだとか。(朝日新聞夕刊で誰かが書いてたと思う)そういう意味で、亮介役はこの人なのかも。

 しかし、狙うといえば、いろいろ狙いがあからさまですごいです。いわゆる死んだふり的なストーリー展開とか、和田の部屋に飾ってある絵の描く伏線とか、てんこ盛りです。(おまけで、どう見てもやさぐれたぺ・ヨンジュン(というかミニヨン)の物真似にしか見えない中村俊介とか。)これが気になる人は耐えられないでしょうが、今の韓流ドラマにハマっている人は、自分ではどうしようもならない運命の悪戯に心躍らせているわけで、このあたりはお約束ということでしょう。「自分ではどうしようもならない運命の悪戯」といえば、赤いシリーズに代表される大映テレビであり、案外視聴者層はかぶっているような気がします。

 仲間由紀恵は鼻に特徴はありませんが、大好きなタイプなので、台詞回しの気になるところも大目に見ちゃいます。

 といったところで、今後遅くなるときにビデオに撮るかどうかは微妙ですが、妻の人間ビデオなども駆使して筋は追いかけてみようと思います。