世界の中心で、愛をさけぶ 第一回

 原作も、映画も読んでないのでどんな話なのかはほとんど知りません。いわゆる「死と再生」がテーマだろうかと言う程度の予備知識です。(ビデオで視聴)

 恩師の弔辞を読む亜紀に朔太郎が傘をさし掛けたことがきっかけで、淡い恋心が芽生え、それをお互いが認識しあう(いわゆる両思いになる)まで、という回。

 よくわからないんですが、藤子F不二雄のSF短編みたいな話ですか?朔太郎のたわいもない妄想を書いたはがきがが現実となって亜紀が死んじゃうんですよね?。それを悔いて残りの人生を消費しているのが現在の緒方直人の姿だと。冗談抜きにそういう話に受け取れました。

 それはそれでいいんですけど、非常に恥ずかしい気持ちで見てました。正視しづらいっていうか。オレンジデイズのときも思いましたけど、これは若い人のためのドラマであって、おじさんは見てはならないものなんでしょうか?それともおじさんの中の青春がうずいているんでしょうか。どうでもいいけど。

 どうでもいいといえば、REIKOさんが緒方直人を極端なO脚と評していたので気をつけてみましたが確かにすごいですね。乗馬とかが影響するんでしょうか?

 気になるのは17年前の生活描写。舞台は伊豆のようですが、少なくとも牛乳のふたには耳がついていて、針(と呼んでた)で刺して開ける必要はなかったと思います。あれは30年以上前だな。

 演出はつい過剰になりがちな提臭さをうまく抑えて、淡い色調をかぶせる処理と広角で仰角に画面を切り取る手法が印象的。

 出演者では、山田君一流のボケ演技が冴えていたと思います。三浦友和は基本的に悪役・憎まれ役が板についてしまいましたね。似合うからいいんですけど。上唇の厚い女性は評価が難しいので綾瀬はるかちゃんは可も不可もなし。手塚里美は老けすぎ。

 流行りものだし、再生の部分をどう決着付けるかというところが気にかかるので、おそらく見続けると思います。