電車男 第三回まで

 間が空いてしまってまとめ書き。以下気になるポイントを。

 全体的に期待以上の出来じゃないでしょうか。

 スレやまとめサイトの斜め読みくらいしか予備知識がなかったわけですが、独立したドラマとして見ても高得点です。フジはこのテイストのドラマ作りはお手のものなので、非常に安定感があります。(私の中のカテゴリわけでは、演出(音楽含め)的に「お金がない」とか「お水の花道」とかの路線でくくっています。)こういったものが好きなので相性がいいのかもしれません。
 脚本ではネット住人たちの擬似会話のテンポのよさと、いまどき珍しいあざといまでの次回への引っ張りエンディングが効いています。また、毎回ネット住人から卒業者を出して、一回ごとの区切り感を出すあたりも小憎い仕掛け。一時間枠の連続ドラマの限界がよくわかっている作り方だと思います。(後述の『おとなの夏休み』と対照的)

 音楽がまた秀逸。オープニング・劇伴(コテコテですが)・エンディングと三拍子揃ってます。特にエンディングのサンボマスターはビジュアル含めこれしかないというハマり方。

 出演者も実に多彩でいいです。ネット住人は当然の如く別撮り&まとめ撮り可能なので、スケジュール調整やりやすいだろうなぁ。電車男伊藤淳史ははまり役。代表作とされると本人にとっては複雑かなぁ。美咲タンはいつもどおりの演技的には上手いんだか下手なんだかわからない微妙さ。でも、映ってるだけでいいんです。ラメ入りのファンデーションって普通にするもんですか?白石美帆が拾い物。オレンジデイズの悪夢が払拭されるような似合い方です。『陣釜さん』がどうしても『チンカマさん』にしか聴こえないんですがこれも狙いですかね。秋吉久美子はかなり役を選ぶ演技なので、今回は美咲タンの母親としての容姿は別としてミスキャストでしょうね。

 今期のドラマの中ではほぼ唯一次回が楽しみなお話なので生暖かく見守りたいと思います。