ラストプレゼント 〜娘と生きる最後の夏〜 第六回(04/08/11OA)

 各回のレビューが追いつきそうに無いのでここまでのまとめ感想ということで。

 難病によるお別れものなわけですが、そこを暗くさせない、実にうまい脚本・演出・キャストだと思います。第六回はかなり多めにそういった配慮がなされていたと思います。思いつくままに書き出してみると

  • 捜さないでください 父 → 捜しません 娘 のメモやりとり。
  • どう見たって親族に見えない蓮太郎と来実に「弟です!」「妹です!」と叫ばせるシーン。
  • 有里を訪ねて来た明日香の父が「オーナー」ということで真子を見て困惑するシーン


 など、今までの秦建日子(女の人だと思ってたけど男性なんですね)のものからはちょっと想像できないいい出来。「最後の弁護人」とか「共犯者」と同じ作家とは思えません。やっぱり企画協力の鈴木聡さん+脚本協力が効いてるんでしょうか?

 明日香役に天海祐希を据えたのも大正解。この人のサバサバ感が無いとこのドラマは成立しないでしょう。

 とはいえ、ちゃんと落涙ポイントを設定しているのもうまいところです。今週なら、明日香の父親が二人きりになって、「来年も家族揃って夏祭りに来られますように」と祈るシーン。ああ、やっぱりお父さん聞いてたのね、とほろり。

 日テレも今や連ドラ枠はここと土九しか無いわけで、頑張って欲しいです。でも土九は次も「ナースマンが行く!」なんて見る気もしないものになっちゃったし。次のこの枠に期待するしか無いですね。