世界の中心で、愛をさけぶ 第四回(04/07/23OA)

 サブコンビキャラ龍之介と智世の別れをメインに足の速かった亜紀の姿の回想と、亜紀に囚われ続ける朔太郎を解放しようとする恩師矢田部との再会を描く回。

 若い役者陣が達者なので安心してみていられます。龍之介はもう出てこないのかな?とすると、残念。田中幸太朗君は実年齢よりかなり下の役で、ちょっと違和感ありだけど、うまくアバレキラーからイメチェンできてこれからが楽しみです。

 しかし、山田君はすっかり泣き役者になってしまって、泣く役しか回ってこないんじゃないかと心配です。要らぬ心配ですが。

 亜紀のタイムを計る場面で、朔太郎がゴール地点から合図を出してましたが、音速との関係上亜紀のタイムは実測より0.4秒程度速いはずですよね。野暮な突っ込みですが・・・。

 しかし、現在の朔太郎が亜紀の喪失感から脱するのは、何がきっかけになるんでしょうか?矢田部先生の言葉でも吹っ切れそうになかったし、ああいう言葉の積み重ねが救うんでしょうかね。(原作読んでりゃわかるんでしょうが)

 矢田部先生役の松下由樹はずいぶん分厚くなったものです。あの分厚さが年輪というものでしょうか?手作りバームクーヘンみたいですね。「29歳のクリスマス」のころが一番よかったかなぁ。

 「29歳のクリスマス」といえば前にも書きましたが、主題歌がマライアで権利関係がクリアできないという理由(推測)で、再放送もビデオ化もされて無いはずですが、同様の扱いだった(と思われる)「恋人よ」(こちらはセリーヌ絡み)が今日まで再放送されてます。次が「氷の世界」なので野沢尚さん追悼だと思いますが、追悼の意味での一回こっきりのことなのか、権利をクリアにしたのかが気になるところです。

 脱線しましたが、いまいち不満の多い今期のドラマの中では一番安心して見ていられるドラマです。このレベルを崩さずに丁寧な描写をお願いしたいです。