オレンジデイズ 第三回

 櫂に会いたくて戻った沙絵と鉢合わせした真帆と櫂。気まずい雰囲気から沙絵を救ったのは翔平だった。櫂は沙絵のために、セミプロのオケのオーディションが受けられるようセッティングする。半ば反発しながらも、やる気になる沙絵。オーディションには合格し、櫂への思いをつのらせる沙絵。一方、沙絵に深入りする櫂との関係が不安になってきた真帆は学生時代の友人佐野を呼び出し、愚痴をぶちまける。佐野は優しくそれを聞き続ける。真帆は学生時代、マドンナ的存在だったのだ。自分の出している音が聴けないため、微妙に音程がずれてしまう沙絵はオケをクビになってしまう。オケをクビになった上に、真帆にまた「しゃべってみれば」と(真帆にとっては)好意に満ちたおせっかいを焼かれ、自宅へ帰ってしまう。真帆に呼び出された櫂は、茜から過去に沙絵が「変なしゃべり方」といわれ、それ以来しゃべらなくなった経緯を聞く。沙絵の元に行こうとする櫂。なぜあなたが?と止める真帆。振り切って沙絵の自宅に向かい、話し始めるが沙絵はまた「なぜ自分なのか」と荒れ始める。「生きていくのが辛いのは君だけじゃない」「神様のメッセージなんてない」「ただ不幸がやってきただけ」「僕にはプランがある。僕が君を音の闇の中から救う」と沙絵に語りかける。荒れた沙絵の心もそんな櫂の言葉でほぐされていく。しゃべることは聾の人にとっては必要なことだという信念さえ打ち砕かれた思いと櫂を失うかもしれない不安でどうしようもない真帆はまた佐野を呼び出してしまう。佐野は、あくまで真帆に優しいのだった。という回。

 先週の櫂と真帆の会話を読唇実況よりも長めにかつ自分の気持ちとしてのモノローグが使われていました。モノローグで処理するのは多用しすぎると少し手抜きかなとも思いますが、いいバランスだと思います。会話や表情だけではやはり視聴者に伝わりづらいものもあるでしょうから。

 今の櫂は「犬の調教師」であり「サリバン先生」だといいます。これはラストの「救い出すプラン」も含め、下手をすれば思い上がりになりかねないと思うのですが、どこかで挫折を用意してるんでしょうね。

 真帆の中の正義感のようなものとお姫様願望(というかそれを当然とする気持ち)の葛藤。その象徴としての櫂と佐野。絶対に折り合いはつかず、どちらかに転ぶしかないと思うんだけど、とりあえずお姫様側にいっちゃうんだろうなぁ。小西真奈美のどこが嫌いか?あの奥目がちな小さく黒目の範囲が大きい目につきると思います。最近美人だと持ち上げられることが多いが、私の美人リストには絶対入らない。容赦なく言えば宜保愛子さんと同じ傾向の目だ。

 先週の予想通り、今週は15%台と視聴率は下落傾向。芝咲コウはきれいだし、男優陣は鑑賞物としてずらりと揃えられているけど、それらが絡み合うお話となると「勝手にやってろ」的な気分にもなるものなぁ。