あいくるしい 第五回

 子供たちにいろんなことを伝える母親由美の日々の姿を軸に、子供たちの恋愛模様などをちりばめて描く回。

 ここまで来て、感想をリタイヤしたくなってきました。丁寧に丁寧に脚本作りをしていることは凄く伝わってくるんですが、肝心の心が伝わってこない。この感じって『S・O・S』で感じたことと似てるかなぁ。あの時は題材が高校生だったからかもしれないと思ってたけど、今回は老若男女がちりばめられてるもんなぁ。いや、子供(小学生)に引っ張らせてるのが問題かも。(虹色の戦士とか)この点は子供を前面に立てながらもそれが邪魔にならない『瑠璃の島』と対照的かな。シーンによっては響くものもあるんだけどなぁ。

 由美が亡くなった後の家族をどう描くか。一旦崩壊寸前までもって行くのか、それとも粛々と母の教えに従い日々を過ごす様を描くのかによっても、今後の見方が変わると思いますが、野島伸司だから前者なんだろうなぁ。(と思わせて、その役目は他の家族に負わせるかな)