05年1月期を振り返る

 わりと期待していたドラマもあった1月期ですが各ドラマ別にちょっぴりだけ。

Mの悲劇
リアルタイムで全話見た唯一の作品。見て損したとまでは言わないけど、感想で散々書きましたが、5回連続くらいのサイズにすれば何とかなったかもしれない失敗作。伏線の張り方がひどい。TBSの連続ドラマで犯人探し系のサスペンスの成功例を見たことがない。日曜劇場は素直に人間ドラマ系を粛々と作成して欲しい。そういう意味では木曜9時の枠でよくやるほのぼの系はこちらでやるべきでは?
不機嫌なジーン
全話見た。(おそらく)アクシデントに見舞われて失敗した不幸な作品(と思いたい)。もし、これが制作側の意図がきちんと反映されて放映されたものだとしたらひどい作品。コメディの要素を役者のオーバーな演技に求めすぎているところも少し垣間見られた。ここまで、次回は良くなるはずと期待を持たせ続けられた作品も珍しいと思う。新しい戦略か?
救命病棟24時
一話未見。これも、現実の地震被害に対する配慮から当初の作成意図が完遂できなかった(と思いたい)不幸な作品。特に後半、地震が患者を生み出す装置としてしか描かれていない感じがして、都合のいい使われ方してると思ってしまった。このドラマは救命病棟に入らざるを得なくなった患者とその背景や救命医療に携わる側の心理的葛藤などを丁寧に描くのが本筋だと思うので、次シリーズ(やると思う)では原点に立ち返って見せてもらいたい。
みんな昔は子供だった
一話未見。いつの間にか脚本が永田優子さんだけになってしまっていた。水橋文美江さんはどこに?。子供に頼りすぎていたような印象。東京に戻った子供のその後とか見せて欲しかった。この手のドラマとしては平均点ぎりぎりか?。
富豪刑事
一話未見。非常に楽しめた佳作。このドラマの意味を履き違えなければだが。ある意味豪華なゲストが毎回楽しかった。個人的には瀬崎をもう少し敵役として活躍させて欲しかった。
優しい時間
全話見た。ある意味新鮮なドラマ。倉本ワールド全開の魔術的魅力で最後まで飽きさせず見せてくれました。それぞれの役者の演技に対する真剣さがひしひしと伝わって来ました。初回あたりは自然のカットを挿入する既視感の強い演出が目立ちましたが気にならない程度に後退しました。ただ、森の時計の常連客が演ずる小芝居は最後まで辛いものがありました。

 ということで、今期のドラママイベスト1は『優しい時間』かな?。