温かい鶏そば(港屋)¥850(3/18)

 虎ノ門パストラルでイベントに出席のため昼食は日頃気になっていたこちらへ。

 真っ黒い建物に小さな入り口がひとつだけ。入ると中もほぼ真っ黒なインテリア。入り口右手に前金制のレジ、左手から奥にかけてはスタンディングスタイルの大きな大理石(調)の巨大なテーブルがひとつ。一度に食べられるのは15人程度だろうか。テーブルは端から7、80cmがカウンターになっており、その内側(中心部)は水がたたえられている。奥に進むとオープンキッチン型の注文/受け取りカウンター。店主らしい作り手は非常に好感の持てる笑顔。ちょっと笑顔が素敵過ぎて裏を読んじゃいそうなほどな笑顔だ。

 そばは丼に水で締めて山盛り、ゴマと刻み海苔を大量に降りかけたもの。つゆは抹茶茶碗くらいの器に鶏肉の骨無しぶつ切りが長ねぎと一緒に和風醤油だしで煮込まれ満載されたもの。そばをつけて食べようと思っても、鶏肉が入りすぎており、先に何個か鶏肉を食べてからでないとツユをつけるスペースが空かない。鶏肉は柔らかく、モモ肉でぱさつき感も少ない。そばは少し固めの茹で具合。少々茹でムラがあるのはご愛嬌。テーブルには生卵と天カスが常備され、入れ放題のようだ。さすがに天カスはヘビーなので生卵を途中で投入。小ぶりの卵だが黄身が箸で持ち上げられるほどにしっかりしており、上等なもの。ふと見ると銀色のピッチャーがテーブル上にあり、中身は熱々のそば湯。ツユを割って飲むとホッとする。とにかく鶏肉の量が半端じゃなく多い上にそばもたっぷり。食後感は満腹の一言。850円はいいお値段だが、この量に対しては妥当な価格だろう。機会があれば冷たい肉そばも食べてみたい。

 食べている途中からどこかで食べた味だと考えていたら、自宅でよく作る『長ネギと鶏肉のだし煮』とそっくりだということに気づいた。今度は家で作ってみることにしよう。