優しい時間 第七回

 拓郎が皆空窯に居ることを知った勇吉の心の葛藤を軸に描かれる大晦日の回。テーマは『親子』でしょうか。

 佐々木すみ江さん演じる老婆の息子に対するあきれるほどの深い信頼。対照的に勇吉は、朋子の責めや自己の反省で語られるように、拓郎をしっかり見ていなかったのかもしれませんね。(対照的と書きましたが、じつは老婆も盲目的な情愛だけで、しっかり見ていないのは一緒かもしれません。)そうした自分を反省し、贖罪するかのように身の回りの小さなことを見続けることが『仕事』だという勇吉。

 どうやら、親子の和解は近そうな感じがしますが、ひとり梓だけは拓郎からも拒絶され、行き場を失っています。これでまた、次週暴走を起こしそうですね。大丈夫でしょうか?

 毎回、どういう役割かわからないゲストを一人出すのが決めごとなんでしょうか?今週のサブちゃんは老婆と境遇が似ているというところで、かろうじてエピソードに絡んでいますが、なぜ一日中森の時計に居たのかとか、挙動不審ですよね。

 脚本は田子明弘さん。先日のヨシさんのコメントが気になりあと一人は誰だろうと当たってみると小林彰夫さんという人。検索してみてもTVドラマの情報は出てこないので舞台や映画で活躍されているんですかね。検索している中で偶然『昨日、北のおふくろ様を見たか』という素晴らしいサイトを発見。こちらの掲示板情報によると、小林さんが第9回、倉本先生が8・10・11回を執筆するそうです。

 拓郎の腕には刺青がある模様。めぐみはそれを見るためだけに、運転中にもかかわらず、あんなに腕をまくろうとしていたんでしょうか?。次週を待て。