不機嫌なジーン 第四回

 2002年12月。仁子と健一はすっかりステディな仲に。南原の女癖の悪さも健在。そんな中、仁子と南原がまだ付き合っていると信じている南原の恩師早乙女サンダースが来日(帰国?)。そのおかげで、早乙女の前では恋人同士を演じなくてはならなくなり、どたばたが演じられる中、大晦日のカウントダウンパーティーでフクロモモンガの捕り物を通じ、ついキスをしてしまう二人という回。

 ここまでのところ、このドラマ最大の欠点は構築性の弱さでしょうか。環境問題と、学者の恋愛を何とかうまく結び付けたいのはわかるんですが、それがどうも噛み合わない。恋愛パートは実にうまく出来ていて、今週の嫌いと愛おしいの裏表や、夢判断どおりの展開になるラストシーンなんてうまいと思うんですが、ナスの害虫の話あたりはどうもしっくり来ないんですね。なんとなく意欲は感じるんですが、ドラマの楽しみにつながっていかないところが残念です。

 ドラマのトーンとしてはひょっとしたら『アリー・myラブ 』あたりの線を狙っているのかなぁとも思うんですが、雰囲気作りの点もやはり未消化といえるでしょう。

 ようやく来週あたりからオダジョがきちんと出てくるみたいで、どういう展開に持っていくのかが楽しみではあります。