Mの悲劇 第三回

 美沙の衛を恨む理由が明らかにされるとともに、美沙の策略で友紀にも決定的に嫌われてしまう回。

 このタイミングで恨む理由を明らかにしたということは、この先の展開によほど自信があるんでしょうね。しかし、その理由があれではちょっと衛がかわいそう過ぎると思うのは私だけ?。運良く助けてもらって、お礼を一言だけいって、その場を立ち去るのは確かに都合のいい行為かもしれないけど、あの時間で初対面の相手の顔を覚えてくださいというのは酷でしょう。その理由を聞いて納得しちゃうお友達も相当なもんだと思います。美沙もオウムのように『思いだせないのか』を繰り返すばかりでなんだかなぁ。

 『善人に見えるけどそうじゃないよね』的なことをいわれて苦悩する衛がいますが、リスクを徹底的に避けるということは、悪人になることとほぼ等しいと覚悟しなければならないと思います。それができなかったから都合が悪くなったときだけ人を頼っちゃう甘ちゃんにしかなれなかったということでしょうかね。