光とともに…自閉症児を抱えて 第五回

 リアルタイムで見たんだけど、ビデオにとってあるんでもう一度見直したい回。

 交流学級の男の子たちが一緒に登下校してくれるようになった。琴美があさがお学級に体験通学してくる。琴美の自閉症は光とは傾向が違うようで、聞き分けもよく目を見張るような絵の才能を発揮する。そんな琴美にめぐ美は鼻高々だ。一方幸子は、いけないとわかっていながらも、心の中で光と琴美を比較してしまい、決まったジグソーパズルばかり延々とやり続ける光にストレスを貯める。ついには学校にもパズルを持っていくが幸子はそっと持ち帰る。学校を訪れ里緒とも話をし、ある決心をした姑貴子はある日、光を少しの時間でも良いから預かると申し出る。その約束の日、いつものジグソーパズルを隠し、違うパズルを勧める幸子。しかし、光はいつものパズルを探し続ける。そんな姿にイライラが絶頂に達した幸子は光に手を上げてしまう。「コワ、コワ、コワ・・・」とおびえる光。そこに貴子がやってくる。貴子は元のパズルをやっていればおとなしいと聞き、安心して幸子を外に行かせる。里緒を誘い、居酒屋に入ったものの落ち着かない幸子。そこに貴子から光が暴れていると電話が入る。パズルのピースが学校にもって行く途中でひとつなくなっていたのだ。探す二人に管理人は薫に預けたという。そのころ、萌に「光くんになりたい」といわれた薫は、夫に「もし、萌に障碍があったら、もし萌に何かあったらどうする」と問いかけ「即離婚に決まっている」と即答されたことで混乱していた。そんな薫は訪ねてきた幸子につい「知らない」と答えてしまう。いったんは帰りかけたものの、もう一度尋ねる幸子に萌がピースを差し出す。落ち着きを取り戻し、眠る光。貴子は幸子に謝罪し、ほめる。幸子は光をぶってしまったこと、比較してしまったことを吐露する。貴子は、自分だってそうだった、一生懸命子育てしている証拠だと励ます。そんなある日、下校時に一瞬目を放した隙に光がいなくなってしまう。という回。

 子育ての本質を捉えたいい話だったと思います。障碍があろうとなかろうと育児の過程でこんな経験はみんなしているんじゃないでしょうか?うちはやっぱり比べてしまって、妻がストレス貯めてる。今まで心配したことも時が解決しているので、私はのんきに構えてますが。

 極端なキャラ描写が持ち味のこのドラマの中でも薫の夫はかなりすごい。即離婚とか言われて薫はこのまま黙ってるんでしょうか?それとも、何かに気づいていい方向に持っていけるんでしょうか。

 いなくなった光探しのスペクタクルという点では今週が中盤の山でしょうね。