砂の器 第二回

 和賀が三木を殺害するにあたって、用意周到な準備をしていたこと、また事後工作もすすめていることの描写。「カメダ」のなぞを追って秋田に向かった今西刑事らの動き。劇団「響」春公演の主役を理不尽に降ろされるあさみ。酔いつぶれるあさみの母の死を通して、悲惨な過去が明らかに。また、その地は和賀にとっても因縁の地。和賀、あさみを消せない。母の葬儀に向かうあさみをストーカーチックに追う和賀。その葬儀にすら拒絶されるあさみ。絶望の果て、崖の上で泣き崩れるあさみ。そのあさみを今度こそはと思ったが、その場所は自らが父との放浪のうちに、死に直面した場所でもあった。自ら転落しかけるあさみ。続く。という回。

 ちょっと人間関係が偶然過ぎませんか。エンストした車を押したのが「響」の演出助手で、帽子やらコートやらを貸したり、わざわざ秋田に写真撮りに行ったりしてるのはなんだかなぁ。また、和賀の元恋人が現関川の恋人ってのも、ありがちではあるけど、時間稼ぎっていう感じもする。

 今西刑事の「いただきましょぅ」も羽後亀田の駅前の食堂ではそのままの意味。これって受け狙いなのか?

 映像は相変わらずきれい。かなりフィルターワークを駆使してると思うけど、あさみが海沿いにたたずむシーンの空気感なんてお見事としか言いようがない。おそらく何日もかけられないだろうけど、よくあの天候に恵まれたもんだと思う。