彼女が死んじゃった。 第二回

 ゆかりを殺したという南香織里にはアリバイがあり、無罪放免。香織里はゆかりの元同僚で自分はできちゃった結婚で、ゆかりはやりがいを目指して同時期に会社を辞めたことから話し始める。メール交換をしようと持ちかけられ、なかなかゆかりが送ってこなかったと思えば、実はパソコンに触ったこともなかったらしかったことや、ゆかりが次々と可能性を求めて転職をしていったこと、それに比べて自分が退屈でつまらない日々を送っていたことを打ち明ける。そして、そういうことから、ゆかりは光で自分は影だと思うようになり、光がなければ影もないんだと、ゆかりからのメールを読まずに削除し続けていたことが彼女を死に追いやったと感じていることを告白した。家を飛び出して来たことを知ったハジメは、香織里を携帯巡りの旅に誘う。次の目的地はなんと拘置所。たずねると、面会した相手はゆかりとの奇妙な縁を話し始めた。コソ泥を繰り返していたこの男は、初めて相手自身も欲しくなり、ゆかりの部屋にピッキングで忍び込んだ。ところが、ゆかりは「今自殺しようとしていたところだから都合がいい。自分を殺して」と迫ってくる。小心者の男はゆかりの迫力に押され、逆に追い詰められる。そこに警察が来て、なんとゆかりのほうが逮捕されてしまう。といった顛末だったのだ。そして、後日面会に来たゆかりは、自殺なんてこれっぽっちも考えてなかったといい、もう犯罪は犯さないでと何度も誓うよう強要したという。ゆかりに感謝しているという男に、玲子が自殺の事実を告げても男は信用しなかった。この話を聞いてさらに落ち込む香織里にハジメは二人だけで話をしようとクルーザーに誘う。当然の如く、事に及ぼうとするハジメに香織里は、久しぶりに女として認知してもらえた事を感謝しているといい、ハジメもそんな香織里にそれ以上のことができなかった。これで吹っ切れた香織里を送って行った一行はそこの子供に衝撃のビデオを見せられる。香織里の夫は結婚指輪を捨てたという話を聞き、ゴミ捨て場に探しに行く。夫婦で一緒に探すものの、見つからない。ところがゴミ捨て場が突然揺れた拍子に、どこからか指輪が出てくる。「ゆかりが探してくれたのよ」と香織里や豆知識さんはいうが、ハジメはあくまで冷めていた。という回。

 あらすじ長過ぎ>私。長い割にはどっか抜けているんだよなぁ。

 香織里役の高岡早紀が好印象。歳をとった割には違和感があるつやっぽい肌と完熟を少し越した感じの崩れ具合がある意味たまんないっす。その崩れ具合で生活の疲れをうまく表現し、リキッド系の肌でまだ女だということを主張できる点で適役といえるでしょう。適役といえば、コソ泥の柳沢慎吾。ふぞろいのころから芸風は基本的に変わりませんが、逆にこういう役は慎吾ちゃんにしかできない域に達してます。

 脚本はパターン化(豆知識さんの「ご存知ですか」とか3本100円女(赤坂七恵好演)の扱われ方とか)と旅の変化をうまくとりまぜて、安定感のある仕上がりだと思います。

 なぜゆかりが自分に金魚を託したのかを考え始めた、安西"とんち体操"ハジメの今後の変化が見所でしょうか。

 豆知識さんの今週の「ご存知ですか」の中の「男性が小用をたすときの着座率(未婚は3%くらい、既婚者は18%強)」はもろ自分がそうなのでなるほどと実感。でもこの話は途中でフェイドアウトされててもっと聞きたかった。