末っ子長男姉三人 第十回

 倒れた里子はたいしたこともなく、春子は決心どおり退社し、一郎と札幌で暮らすことにし、物件の下見や買い物を済ませる。春子はクリスマスプレゼントとして、里子はじめみんなをまっさんのトーク&ライブディナーショーに招待するが、ディナーの席上、姉三人がそれぞれの理由で家を出ると宣言する。姉三人が出て行く日、里子はさすがに寂しそう。一郎と一緒に札幌に向かうバスの中、結婚するときの一郎の母を思う気持ちなどを思い返していた春子は、やはり東京に残り、里子と暮らすことを決心する。ラジオ局にもバイトとして復帰し、里子との生活が始まったが・・。という回。

 姉三人が出て行くのは予想通りですが、戻っては来ませんでした。出て行く理由も、節子の妊娠は、かなりやりすぎ感ありかな。

 戻ってこない代わりのオチは、春子の実年齢をまだ里子が気づいていなかったという切り札でした。最後の深津絵里のこけ方は見事。うまく皿も割れて拍手喝采というところです。(大げさか)


 しかし、ワーキングウーマンとしての春子の描写は中途半端な感じが強かったです。特に自分の企画を退社することが決まったらすぐに同僚が担当し、強烈な喪失感と嫉妬を覚えていたはずなのに、またバイトとして雇ってもらう気になるところなど、少し気持ちの整理の仕方を省略しすぎではないでしょうか。ここのところ、男の感覚しかないのでなんともわかりにくいところではありますけど。


 「砂の器」はオリジナルの協奏曲じゃなくてチャイコフスキーですか?。それじゃ天才作曲家じゃないジャンという気もしますが・・。ピアニストに設定変えるのかな。