電車男 第六回

 テーマは涙と嘘?。とにかく主役陣がよく泣く回だった。

 引っかけかと思われた青山さんヲタ認識は現実のものとなり山田大ピンチ。まあ、ヲタが悪いんじゃなくてヲタの沽券(もしくは友情)を維持するために嘘をついたのが致命傷ですが。しかし、こちらよりも陣釜さんも桜井も山田と青山さんが毒男スレの電車とエルメスと気づいてしまっていることのほうが心配ですね。いわば種明かしをした上でこの後どうお話をまとめていくかが楽しみです。

 状況をよく捉えなおしてみると、陣釜さんも桜井もスレの進行をまるでTVドラマのように見ていて、半ば憧れのその展開に自分たちが参加できるというきわめて妄想チックな高揚感の中にいる様子は山田以上にヲタっているように見えます。陣釜さんは『これがあのチケットか』と自分が物語りに組み込まれたことにうっとりしているし、桜井は妹的にしか見ていなかった青山さんをネットというかなり歪曲したフィルターを通して恋愛対象として再認識してしまっているあたりがかなり危険です。これは、実物の青山さんしか見ていないし、ネットはその現実の相談の場でしかない山田の態度とは極めて対照的です。この展開を今後のお話の組み立てを恐れずに構成した脚本には脱帽です。

 最終的には桜井・陣釜組がくっつくと予想。(できればもこみちには須藤理彩をくっつけてやってほしい(母さんに似ているからとか何とかいう理由で))

 しかし、あの青山さんへのヲタの挨拶はああいうものなんでしょうか?。デフォルメしているにしてもちょっと差別的かなと思いました。

 ベノアでの偶然のプチオフ会のシーンも楽しかったし、告白の圧力の中、青山家でカップやらテーブルやらクィールのエンディングやらに書き込みが現れるのもなかなかいい演出でした。このあたり、スタッフが乗ってる感じが伝わってきていいですね。

 予告では山田が名誉挽回なるかといった感じ。ガンガレ。