優しい時間 第八回

 猛寒波が襲い、遭難者も出る『森の時計』周辺をサスペンスタッチで描きながら、元家庭教師から語られる拓郎の真実の過去、勇吉の反省、梓の愚行が描かれる回。 

 時間を表示する字幕が効いていて、緊迫感のあるいい話。いつもはうざく感じることもある常連客の面々の演技も、話のテンポに助けられて見やすかったです。

 ペンションの遭難者、元家庭教師、梓の失踪と懸案事項が錯綜する中、取り乱さない勇吉がちょっと不自然。もう少しいらつく場面があってもよかったんじゃないでしょうか。

 やはり梓は相当追い込まれてましたね。粘着蔵之介が再登場するとは意外。梓が車に轢かれそうになったという話をするのを見て、『明。お前が裏で指図してるんだろう』と疑ってしまいました。ドラマ違うって。

 拓郎が刺青をいれた経緯が語られましたが、亡くなった恩人へのはなむけの意で刺青いれたりするだろうか。やくざ映画の女の人みたいだなあ。しかも、『死神』というのはちょっと人にも見せられないし。さらに不思議なのは、そこまで堕ちながら、家庭教師に勉強を教えてもらっていること。コントの設定になりかねないような気がするのは私だけでしょうか。

 細かい話ですが停電中って電話は使えるんでしたっけ?特に倒木で架線が切れているので一緒に断線しているような気もするのですが…。

 次週は小泉今日子登場。旬な俳優を贅沢に使ってますよね。『キョンキョンはなんでTVに出られるの』(by妻)。そういえば、当て逃げで書類送検されたんでしたっけ。この程度だといいのかしら?