Mの悲劇 第五回
衛の妹誘拐をカモフラージュとして、衛をおびき出し、美沙に対する家宅侵入、婦女暴行で警察に突き出すという復讐劇の顛末を描く回。
今週はいままでのうちで一番良かったと思います。復讐のプロットも良く練り上げられていたし、今後の展開を見る側に予想させる部分も多めにとってあり、ようやく見続ける希望が持ててきました。
しかし、下柳があっさり非を認めたのにはちょっと肩透かしを食らった感じがありました。衛の釈放は事件現場が美沙の家ではなかったことによる被害届けの無効で成立しているので、効果としては有紀の衛に対する感情の復活のきっかけ出しなんですけど、それもちょっと余分かなぁという感じ。こういう余分さを省けばもう少しびしっとしまったお話になると思うんですが・・・。
今回は意味ありげな明(蔵之介)のアップが多用されてましたね。私の推理では、一年前の衛の事件を惹き起こしたチンピラは明の差し金ではないかと見ています。警備員上がりの明はずっと衛の地位を狙っていたのですが、一年前はとりあえず失敗。しかし、ひょんなことから衛が失脚し、望みどおりになろうとしている状態。表面上は衛に同情しながらも、美沙の復讐を邪魔することもしない。といった感じではないでしょうか。
二朗(警察)もようやく、この一連の事件にすこし怪しさを感じてきた模様。すこし救われ感があります。
ハセキョーはやっぱりちょっと抜けたというかぶりっ子というかそういう演技の方がいきいきしてますね。下柳を騙すシーンなんてかなり良かったと思います。
来週は美沙の実家の写真なども出てましたが、まさかそこまで事件の根っこを掘り下げないでしょうね。下手すると(お話的に)命取りになりそうですが・・・。