救命病棟24時 第四回

 地震後の食料や水の確保の困難、復旧の兆しを描きつつ、行方の知れなくなった婚約者裕樹を心配しつつも治療に打ち込む楓や看護士として窮状を救いたいと過去のつらい経験を振り切る望の姿を描く回。

 マニュアル・ノウハウ的な側面が若干薄れて、今までの中で一番ドラマとしてみることが出来ました。が、そうなると、このドラマの弱点のようなものも見えてきますね。今回気になったのは、「楓マンセー」的な持ち上げ方。確かに気丈に治療に専念する楓は立派ですが、『小島を見ろ』なんて進藤先生にことさら持ち上げさせる必要はないんじゃないかなぁ。しかし、その他のエピソードはうまくまとめていたと思います。特に、戦士の休息的に裕樹の傍らで眠る楓とか、現場の統率と同時に施設の復旧にも心を配る医局長(ポストイットをはがすシーンは心にしみました)あたりはベタではありますが丁寧な画作りも含めてよかったです。

 仲村トオルがコント要員になってしまっているのはいいのかどうか。医療ドラマだから仕方ないですが、こういうときの政治のあり方もきちんと見たいです。