めだか 最終回

 小山田の就職と桜木の受験、卒業式を描く締めくくりの回。

 桜木が合格してめでたしめでたしで終わっちゃったよ。まあ、これもありかと思うけど、ちょっと予定調和が過ぎる感じ。小山田の再就職がその際たるもの。あっさりカモノハシ製菓に決まるのではなくもう一ひねり欲しいところ。

 ラストシーンで新しいクラスに入っていくと、いままでの生徒のパチモンみたいな人が同じポジションに着席しているのは可笑しかった。

 このドラマが魅力的だったのは、エピソードの組み立てと役者の演技に尽きると思います。脚本はかなりゆるめで、少し流れに任せすぎた感じがあります。しかし、めだかの世界はこのゆるさの元に立脚しているのでしょうがないっちゃしょうがないんですが。ともかく、そのゆるさがだらだら感に堕ちなかったのはミムラを初めとする出演者がうまくカバーして見せてくれたおかげと感じています。特にミムラは少し過剰に思えるほどの表情演技だけでなく、目黒たか子というキャラクターをきちんと演じていたと思います。フジにとっての第二の観月ありさにならないことをいい意味で望みます。もっと他局や、違ったキャラクターの演技も見たいです。主要助演陣も層が厚く、最後まで違和感の残った木内晶子以外は、すべて好演。

 今期のドラマはなかなか見通せるものが少なかったけど、ゴールデンの時間帯では一番楽しめました。(個人的に今期ドラマのトップは『アイ’ムホーム 遙かなる家路』)