めだか 第六回

 生徒の順平が全日制時代のクラスメイト(親が教育官僚で不良)に絡まれ、仲間に引き入れられそうになっているのをためらいながらも手助けしようと自宅にまで乗り込んだめだかは官僚である親を事故で怪我させてしまい退職の危機にさらされるが、森村先生が国見先生に託しためだかへの伝言で国見先生が目覚め、めだかの退職は回避されるという回。

 『教師の死』というサブタイトルは、『問題から逃げたらそれは教師にとって死を意味する』という意味で、実際の死を指すものではないだろうと深読みしていたら、あっけなく森村先生が亡くなってしまった。最後まで『大切なのは舞台に上がることだ』とめだかを気遣いながら。そして今のめだかは恩師の思いを受けてしっかりと舞台を踏みしめている。

 しかしミムラがこんなにうまい女優になっていたとは驚き。森村先生の死から一夜明けた登校場面なんて顔つきまで変わってた。(メークマジックかもしれないが)また、椎名先生と泥酔してタクシーに乗り込む〜朝目覚めてびっくりのシーンまでなんて百面相ミムラの本領発揮という感じでもう感心するばかり。めだかのキャラ設定とミムラの演技プランがピッタリあっているということだろうけど、それにしてもお見事。

 定時制部廃止の遺恨はまだ残っているはずなのでちらちらと蒸し返されていくんでしょうね。