東京湾景 第四回(04/07/26OA)

 真理の妨害にあって以来、亮介からの電話にも出ない美香。神谷の担当も佳男に交代することになり、その引き継ぎに飲みにいったバーで酔って、母の日記と自分の体験との奇妙なリンクについて語る。ある日警察から弘一と帰宅する。弘一はトラブルに巻き込まれて借金を背負わされただけだから、安心するようにと美香に告げる。その上で、結婚を前提に付き合って欲しいと宣言する弘一。亮介からのメール。「今日は亡き妹、涼子の命日」「涼子でなければ知り合うこともなかった?」と返信。やりとりの中で、「まだ何も知らないの?」と問われた亮介はそれ以上返信できなかった。そのころ、佳男は大杉とおせっかい探偵として策を巡らせ、翌日、美香と亮介は再会。亮介が出会い系以前から美香を知っていたこと、美香のすべてを受け入れるつもりがあることなどを語り合い、いきなり結ばれる。弘一から食事に誘われる美香。その席に弘一の母、麗子が。父親の事業と絡めるかのような話に美香は憤り、席を立つ。亮介の父が上京。亮介の部屋にいるところに美香が来る。美香を見て、驚きを隠せない父。さらに木本美香という名を聞き、その驚きはさらに深みを増すのだった。という回。

 なぜか、今期最もリアルタイム視聴度が高い一作。ベタな展開ではありますが、逃亡者の思い込み度の極端さや人間の証明の主人公スーパーマン度の高さに比べるとこれでも程よくバランスがとれてるように見えるから不思議。自分探しと、自分ではコントロールできない運命の奔流みたいなものをうまくミックスしている戦略が当たっていると思います。しかも自分探しは、一般的な視聴者には自己同一化できない「自分」だし。

 美香と亮介がいきなりやっちゃうところは、オレンジデイズをほうふつとさせる展開ですが、いい年の男女なのでそんなもんですよね。

 毎度褒めてますが、李麗仙の存在感が絶大。出てくるだけでわくわくしちゃいます。

 こうなってくると本当にサトエリがうざい。ほぼストーカーの難しい役なので余計に期待とのギャップがあるんでしょうが、巻き返しを期待します。

 次回は娘に頭を下げる石坂浩二のへたれっぷりが見もの。