光とともに…自閉症児を抱えて 第二回

 小学校に入学した光の小学校(あさがお学級)生活。最大限光の行動を尊重する里緒。、それに対する母親幸子のあせりと里緒への信頼の芽生え。父親雅人の変化、光の変化。自閉症児を抱えるもう一家族の姿を描く回。


 いや、泣きました。光が「ま、ま」と声を発したときにはこらえきれずに泣いてしまいました。でも、このドラマのすばらしさは感情に過度に訴えないところでしょう。

 光とその家族を取り巻く人々の態度は相変わらず、おおむね理解を避けたり、過度に同情的だったりします。そこを脚本の水橋文美江さんは割と容赦なく、突き放した表現で淡々と描いていきます。障碍者に過度に肩入れしても嘘っぽくなるし、かといって突き放しすぎると差別とも誤解されかねない難しい仕事だと思いますがバランスはとれていると思います。

 見逃しがちかもしれませんが、薫役の鈴木杏樹がきれいな顔の悪役をさらっと演じて秀逸。背筋が寒くなりました。雅人役の山口達也は腹を立てるときに下の歯も見せ、苛立ちを表現するんですが、ちょっとワンパターンかな。

 井川遥が再登場。これから出番が多くなりそうですが、うまくはまっています。今までやった役の中で一番ではないでしょうか?日テレのいじめともいえるしごきが功を奏してきたんでしょうか?その夫役で大倉孝二というのも絶妙な取り合わせ。

 余談ですが、ビデオを息子(4歳)と見ていて、市川実日子が出てきたとたん、「すいかのドラマ?」と聞いてきたのには爆笑。インパクトのある顔だしなぁ。演技プランもほとんど変わってないようで、少しは役作りしろといいたくなるところです。さらにはハピネス三茶にあったような木造のアーチとエントランスまで出てきて、「やっぱりすいかのドラマだね」には否定できませんでした。

 視聴率は意外にも(失礼)16%台と安定して善戦しているようです。これは実に喜ばしいこと。このまま、最近の日テレの傾向(だら下がり)に行かずに多くの方に見ていただきたいです。