オレンジデイズ 第二回

 沙絵が売ってしまったヴァイオリンを買い戻す騒動に、櫂の恋人真帆が沙絵のサポーターとしてついたために起こる軋轢を交えて進行する回。

 えーと、クラシック好きからの突っ込み。沙絵はソロヴァイオリニストを目指していたとしたら普通オケには所属しないのでは?個人レッスンバリバリで独奏者への道を歩むはず。なぜかそこだけ実在の人名が出て、吹き出しそうになった「アンネ=ゾフィー・ムター」に認められるくらいならなおさらですよ。ムターに名前を出す許可とってあるのかしら?

 先週、ずいぶん障碍を扱う事の是非を書いちゃったんだけど、このドラマの魅力として、「饒舌な手話」があることは否定できません。柴咲コウはどれくらい練習したんだろう?沙絵の繰り出す手話がテンポよく、一種のスポーツ的快感とまでいえるほどです。

 やっぱり違和感があるのは北川先生が欲張りすぎてるんじゃないかというところ。障碍者+恋愛+青春群像ってのはどれか外さないと構成が難しいんじゃないかなぁ。第二話では「群像」がとってつけたような印象を残して、少しそのほころびが見えたような気がします。

 翔平は毎週違う女とキスする設定なんでしょうか?茜(女子大生にはやっぱり見えない白石美帆)とくっつくという話ですがここも無理があるなぁ。妹が媒介となってという展開しか考えられんが。

 ラストの櫂に会いに戻ったら真帆もいて、真帆が「可哀想な人をほっておけないんだから」という唇を読んじゃうシーンは既視感が強い。お約束の展開という感じだけど、沙絵の妄想に自己突っ込みが入るところが新味か?。

 先週の予想に反して、どうもこの内容では視聴率が伸びないような気がする。かなり視聴者が偏るような気がするなぁ。