僕と彼女と彼女の生きる道 第十二回(最終回)

 飛ばし見で、あまりいい見手ではなかったですがそれでも楽しませてもらいました。

 最初のころは徹朗の凛に対する態度やふるまい(特に吹いているハーモニカをもぎ取って投げ捨てたときはたまらなかった)を見ているのが辛くて、どうしたものかと思いました。そこから、まさに180度転換した徹朗も手放しで理解できるかというと、あそこまではできないだろうな、というのが正直なところです。

 意外な結末ときいていましたが、ごく妥当な落としどころだと思いました。「親」とはどういう意味を持つ存在なのか、ということがこのドラマの訴求ポイントだと思いますが、そこのところは最終回で「親権」と「親であること」の違いをうまく表現して説得力のあるものになっていたと思います。ドラマだから仕方ないですが凛ちゃんに手紙の書き方を教えるところはあんな早口で説明されても結構辛いよなぁとおもいながらみてしまいました。意外な点は、徹朗が洋食の道を選択したことでしょうか。にんじんのグラッセを子供に喜んで食べてもらえたときのガッツポーズがあれば、いい料理人になるんでしょうね。

 徹朗とゆらの関係は、そのもどかしさに最後まで笑わせてもらいました。同じ野菜カレー作るんなら、まとめて作っちゃえよ。

 小雪の乳が年々でかくなってきているような気がするのは私だけでしょうか。画像で比較してみたいところです。あと、りょうの顔はともさかりえと反対に曲がっていることをさっき確認しました。くだらなさ過ぎるorz。

 もう「僕と〜の道」のタイトルでは作られないでしょうが、固定的な価値観に疑問を投げる脚本と学芸会的な演技スタイルとファンタジックでスローな雰囲気を醸し出す演出が見事に調和した秀作だったと思います。