彼女が死んじゃった。 第六回

 ゆかり≒自分という図式がずっしりとのしかかりながらも受け入れに抵抗を持つハジメが携帯巡りの旅の中で、ゆかりの通っていたおかまバーのももえやゆかりの遺した江ノ電の電飾から、プロということの意味を自分なりに獲得するものの、将来というものには何の答えも持ってないことにいまさら愕然とする回。

 スキー場で疲れて帰ってきた中での視聴だったので良い見手ではありませんでした。ご勘弁ください。

今週の私のハイライト
プライドを捨てられるのもプロというももえの言葉と、江ノ電の車両上面という見えないところでも意地を張り通したゆかりの照明作品の間(といっても、これは同列で比較できるものではないと思いますが)で、ハジメは「金をとって客に見せるのがプロ」とゆかりのアプローチを否定。リハーサルだけの主役を蹴って、とんちのお兄さんとしての自分を追ってくる(すごい距離移動してると思うんだけど)子供から金をとって自転車のライトを浴びながら、とんち体操を歌って踊るハジメ。でも、忘れた歌詞の替わりに口をついて出た「明日はなんだ」という問いかけに答えられない自分をまた見つけて愕然。

 特徴的な構成として、ゲスト二人体制で最初に出てくるゲストがサブゲスト的な扱いで、そのエピソード自体はたいしたことないことが多いんだけど、あとのメインゲストのエピソードに有機的に効いてくるというものがあると思います。今回のももえのプロ感や先週の監視ビデオ映像はうまく効果をあげていたのではないでしょうか。

 このドラマは「すいか」と同じく、メインのエピソードを取り巻くようにきらきらと珠玉の小さな出来事やセリフがちりばめられているのが特徴だと思います。なので、見てもらうのが一番ですが、見逃した方はこの間も紹介したふじやまさんの箇条書きレビューやbaddreamfancydresser(REIKOさん)のキャプ画満載レビューでその感じをつかんでもらうのがいいと思います。すいかといえば、これも人生において対峙しなければならない重いけど大切なことをきちんと提示してくれている、若い人が見るべきドラマだと思うんですが、ジャニーズが出ていてこの視聴率というのはやっぱりうぜぇという感じなんでしょうか?

 ETERNITYという文字はなんとなく違和感を感じました。少しあざとい感じがします。かといって他のアイディアはないんですが・・・。

 金魚の死には何か暗示があるんでしょうか?ハジメが何かを獲得する代償かとも思ったんですが、前回はどういうタイミングだっけ?

 陣内孝則は楽しんでやってる感じが好印象。戸田恵子はいつもの戸田恵子で安定感抜群といった印象です。

 余談ですがとんち体操にはうちの息子の名前が入っています。聞くとぎくっとするんですが、そんな機転の利く感じの奴ではない。(曼荼羅という名前にあらず(笑))