砂の器 第五回

 和賀の部屋で一夜を明かしたあさみに、和賀は婚約が控えているので、君はこの部屋には来なかったと冷たく言い放つ。玲子からの電話。関川との子供ができたのでもう和賀とは会えないという。祝福し、楽譜の焼却について礼をいうが、玲子はごめんなさいといい電話を切る。同じころ、新聞に載った小さなエッセイに引っ掛かりを覚えた吉村は、書いた作家を訪ね、秩父鉄道で紙ふぶきを撒いた女が玲子であることを突き止める。不安になった和賀は玲子を訪ねるがいない。焼却炉は閉鎖されている。偶然にも、今西と吉村は同じ玲子のマンションにいた。そんな中、捜査本部が解散される。今西と吉村は執念深く、伊勢と秩父に赴く。あさみは衣装係としての再出発を麻生に懇願し、認められる。和賀は婚約を発表し、その様子を衣装室で見るあさみは見覚えのあるコートに触れる。再び玲子と電話で話す和賀。玲子はきちんと焼却したと嘘をつく。生まれてくる子供のために、関川にきちんと告げろと優しくアドヴァイスする和賀。伊勢で今西は三木が二日続けて通ったという映画館で手がかりを探す。今西は気づかなかったが、その映画館のロビーには和賀の婚約者綾香の父田所代議士の写真があり、その一枚には和賀も家族同様に写っていた。一方、執念で紙ふぶきを探す吉村は絶望の淵でついに一片の血に染まった布を見つける。あさみが後片付けをするバーに和賀がやってくる。帰ってというあさみに「あの時の君と同じだ」といい宿命を弾く。という回。


 関川というキャラの存在意義が今ひとつ明快でない気がします。第五回でここまで行っちゃってるのでこの先活躍する場面が出てくるかもしれませんが。(予告では取り調べられてたし)

 もう相当に追い詰められた感じのある和賀ですが、ここから引き伸ばしはできるんでしょうか?宿命の理由が明らかになっていないので、そのあたりに時間をかけるとすれば、なんとなく組み立てはできそうですが、冗長感を出さずに乗り切るには結構大変だと思います。