7月ドラマ総評

 あまりいい視聴者ではなかったけどとりあえず総括。



 とりあえず曜日別に

月曜日

僕だけのマドンナ
ほとんど未見。最終回の一部だけ見る。やっぱり紫門ふみの「P.S.元気です俊平」との相似点だけが気になった。おそらくハセキョーの顔立ちが紫門ふみの描くちょっと抜けた女性に似ていることも加担していると思われる。(役柄はどう見ても桃子なんだが)

火曜日

ウォーターボーイズ
時々見た。最も夏らしい作品。ストーリーは間延び気味だけど、それはしょうがないところ。主役はシンクロなので本編中にもう少し練習の部分を織り込めなかったものか?終了後の特番であのシンクロの大変さが初めてよくわかった。みんなで海に行った回を見逃したのは残念。宮地真緒の水着動画を見損なった。(それだけかよ)

水曜日

幸福の王子
期待はずれの一作。自分の中での遊川和彦の評価が一気に下がった。確かにホームドラマを書いても、その中の悲惨な部分がかなり痛々しいのを思い出した。(たとえば「おとうさん」の中の広末涼子のエピソード)そういう残酷なところが根っこにあるのかなぁ。とはいえ、毎回の回想導入にうんざりしながらも、結局一話見なかっただけで最後までつき合わさせたのは、お話作りのうまさだろうか。野島伸司の解釈による幸福の王子が見たくなった。

木曜日

高原へいらっしゃい
今クール最も期待していたドラマ。しかしながらTBSの悪いところだけが目立ったような気がする。たとえば室内とロケ画のミスマッチ。画作りがなんだか渡鬼を見ているみたいで、かなり安っぽい。コトーを見習えといいたい。天候に恵まれなかったこともあるだろうが、明らかな合成画が多いのもかなり気になった。山田太一の元脚本を何とか現代流にアレンジしようとする努力は認めるが、結局は超えることはできなかったと思う。山田太一は常に時代の感覚とか匂いのようなものを掬い取って、先取りしてテーマに忍び込ませるのだが、それができないのが致命的な問題だったと思う。山田太一の新作連ドラが見たいものだ。
Dr.コトー診療所
高原をリアルタイムで見て、こちらを主にビデオで見た。前にも書いたが、自然と老人と子供と言うはずれのない三要素を巧みに用いて勝利したと思う。この点、高原は自然描写に手抜きがあったのが悔やまれる。キャスト、演出、脚本の調和が取れた優等生的作品。おそらく今後もスペシャルドラマが制作されるでしょう。

金曜日

STAND UP
結構期待してたんだけど、期待には届かずと言うところか?小ネタに走りすぎて、本筋が曖昧になっちゃった感じが惜しい。クドカンならそのあたりうまくまとめたと思うんだけどなぁ。Folder5AKINAはこれからもドラマに挑戦するんだろうか・・。清水章吾は60歳らしいがそうは見えない体型に敬服しました。

土曜日

すいか
これだけは一回も欠かさずリアルタイムにかじりついてみました。最終回の感想でも書いたとおりの奇跡のドラマ。最初キャストと設定を見た限りでは「ぼくの魔法使い」の欠落感を埋めてくれそうもないと思っていたんですが、埋めるどころか山田君ばりに(お下品)盛り上げてくれました。つまるところ、キャスティングと脚本の勝利かなぁ。浅丘ルリ子の教授なんて、ほかの役者さんでは想像できない。登場人物が見事なアンサンブルを構成して、それぞれの素敵な音も聞こえてくると言う、本当に奇跡のようなドラマでした。

その他

 電波ドラマ「愛するために愛されたい」を見なかったのは若干悔やまれるところ。実は電波だと言う話を聞いて少し冒頭見たんだけどやはりついていけなくてチャンネル換えてしまいました。
 伊東美咲が出ていても押尾が出ているのでクニミツはパス。
 日曜劇場はついていけなさそうなお話だったのでパス。
 14ヶ月は最終回だけ見たけど、最終回だけで十分だったような感じ。(いいお話だとは思う)


 10月期も見たいドラマが結構あるが、そろそろ見るものを絞るべきかな。不惑なんだし。