ロースカツ付きスパゲッティ+大盛 \850(レストラン大越(東麻布))(11/16)

 先週、臨休攻撃に撃沈した大越にリベンジ。初めて入るのでシステムに着いてけるかドキドキしたが、何とかカウンターに座りおばちゃんにオーダーを告げる。

 待っている間、壁のメニューをしげしげ眺める。スパ単品にもカレーソースなど(個人的に)ぐっと来るものがあるが、この店の特色はサイドオーダーの豊富さにある。若干価格設定は高めに思えるが(メンチカツ\300とか)セットメニューや単品で物足りない際にはつけてみたいものオンパレードだ。また、売り?のスパも半スパを\200で足すことができる。お隣の紳士はポークソテーライスにメンチ一個足していたし、そのお隣はカツライスに半スパを足していた。この店は足し算を楽しむ店なのだ。季節もののカキフライも『お気軽に一個からどうぞ\150』とあり、客に足し算を楽しんでもらいたいという気分にあふれている。

 私の食べたカツ付きスパは、満足できる一品だった。まず、カツがきちんとラードで揚げられており、ラード特有の甘い香りと薄めの衣のさくっとした感じにおそらくはソテー用と兼用の薄手の肉が絶妙の相性で感服。スパは2mmは超えていると思われる太麺で食べ応えあり。ちなみにデフォルトでは白スパ(塩味)だが\100足すと赤スパ(ナポリタン)にできる。付けあわせ感覚なら赤だが主食としてカツとあわせるには白だろう。申し訳程度に添えられているキャベツも食感にリズムをつけてくれてありがたい。

 個人的には洋食と言えばラードの香りだ。幼少のころ、連れて行ってもらっていた『グリルタイガー』(愛媛県今治市)というレストランで刷り込まれているものだと思う。あの香りには抵抗できない。

 食べている間も、お客さんは途切れることがなく、店のおばちゃんの短縮形オーダーボイスが耳に心地よい。

 あっという間に食べ終えて、気持ちよく支払いを済ませ外に出る。週に一度は通ってみたいと思わせるマイ名店である。